膨れ織の一つ紋の無地の着物です。

牡丹の花のような花柄模様を織りなした膨れ織の白生地に丸に三ツ柏の家紋を入れて、茶系の赤レンガ色の無地に染めた一つ紋の着物です。

産地は京都丹後の絹１００％です。

膨れ織はマトラッセとも呼ばれています。
ジャガード織とタテ、ヨコ二重織を応用した織物です。
凸凹の二重織になっていて柄を膨れ上がらせて表面効果を出しています。

凸凹によって浮き上がらせる柄の部分を、表側は無撚糸、裏側は強撚糸を使用して二重織しています。

その後、精錬することで、裏側だけが縮み、表側は縮まないので膨れたようになって柄を出しています。
（写真5～９枚目、写真10～13枚目はUSBマイクロスコープ顕微鏡で拡大しています）

この膨れたような外見から「膨れ織」と呼ばれています。

高級感、上品な光沢をもち、フォーマル感がある上に一つ紋を入れ更にフォーマルな着物に仕上げています。

胴裏は白の羽二重、八掛は表地の赤茶色と同じ色目の無地に染めた精華ちりめんを使用しています。

表裏とも正絹です。

寸法（単位㎝）
身丈（背）152　裄66　袖巾34　袖丈47　後巾29,5　前巾24
広衿　裸スナップがついています。

仕付け糸付きの着物で、汚れはないようです。

次に袋帯です
平安時代の和歌の名人36人を織り込んだ藤原公任の三十六人撰をデザインしたものでしょうか？
それとも著名な歌人をえらんでいるのでしょうか？

2024年になり、正月から平安時代に千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紫式部が書き上げた背景をNHKが「光る君へ」で放送しています。

他に歌仙集があれば、紫式部が入っているかもしれませんね。
めぐり逢ひて　見しやそれとも　　分ぬ間に　雲隠れにし　夜半の月影　　（百人一首より）

寸法（単位㎝）
長さ427　巾30

垂れと垂より47cmのところに薄い汚れと、締めた跡があります。(写真17 ～19 ）

袋帯もそれほどひどい汚れはないようです。

シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。

デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。

着物4300、袋帯3500の単品価格ですがセットで5500とさせていただきます。

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